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2008年04月30日
富士フイルム、「サラシア」の糖吸収抑制による腸内環境改善効果を実証などを発表
富士フイルムは、糖の吸収を抑制することで知られている「サラシア」(インドやスリランカなど南アジア地域に自生するツル性の植物。ニシキギ科のサラシア属植物)に、腸内環境を改善する効果があることを、健常成人を対象としたヒト試験で実証した。
これは、「サラシア」の糖吸収抑制効果によって、食事に含まれる糖質が小腸で吸収されずにそのまま大腸へ届くことで善玉菌が活性化され、腸内環境が改善されていることを示している。また、「サラシア」にカテキン、赤ワインポリフェノールなどの脂肪燃焼促進や脂肪吸収抑制効果をもつ複数の成分を組み合わせて摂取したとき、顕著に腸内環境が改善されることや、女性のヘモグロビン値が増加して、貧血予防の効果が期待できることを見いだした。
「サラシア」の根部や幹は、インドに古くから伝わる伝承医学であるアーユルヴェーダの有用植物として特に糖尿病の治療に有効であると伝承されてきた。これは、「サラシア」に含まれるサラシノール、コタラノールが糖の分解を阻害し、小腸で糖の吸収を抑制するためで、これについては、さまざまな研究結果が報告されている。
しかし、小腸で分解・吸収されなかった糖が、大腸へ到達して善玉菌を活性化するというオリゴ糖同様の腸内環境への影響についてはこれまで実証されていなかった。同社は、メタボリックシンドロームとして注意を喚起されている内臓脂肪の蓄積や糖尿病などの生活習慣病を防ぐ効果が期待できる、「サラシア」の強い糖吸収抑制力に注目し、同研究を実施した。
対象は健常成人14名(各成分につき7名ずつ)で、試験方法はサラシア単成分(独自技術で高濃度に抽出し安定化したサラシアエキス粉末(240mg)含有の錠剤)とサラシア+カテキン他複数成分(サラシアエキス粉末(240mg)、カテキン、赤ワインポリフェノール、クロム、ケルセチンを配合した錠剤)を各々食事前に摂取し、糞便分析を実施。また、サラシア+カテキン他複数成分については、血液採取による血液生化学分析も実施した。
その結果(摂取7日後)、被験者の糞便のpH値が5.5前後に低下した。なお、通常pH値は5.5前後が良好な状態。赤ちゃんの糞便はpH4.5~5.5。さらに、サラシア単成分では、摂取前(平均値)がpH6.4だったのに対し、摂取後(平均値)がpH5.7になった。サラシア+カテキン他複数成分では、摂取前(平均値)がpH6.3に対し、摂取後(平均値)がpH5.2となった。
また、被験者の糞便のアンモニア濃度が減少した。なお、アンモニア濃度は低い方が、悪玉菌が少なく、良好な状態。サラシア単成分では、摂取前(平均値)が797μg/gであったのに対し、摂取後(平均値)が600μg/gとなった。サラシア+カテキン他複数成分では、 摂取前(平均値)が756μg/gに対し、摂取後(平均値)が458μg/gとなった。
以上の結果から、腸内のpH値がpH5.5前後に低下していることによって善玉菌が活性化されていることと、アンモニア濃度が低下し悪玉菌が減少していることが分かり、サラシアを摂取することで腸内環境が改善することが明らかになった。また、サラシア単成分に比べ、カテキン他複数成分を組み合わせて配合した錠剤を摂取したほうが、顕著な数値の低下がみられた。腸内環境の改善によって、ミネラルの吸収が高くなることや、肌荒れの防止や肝臓への負担軽減効果も期待できるという。
さらにサラシア+カテキン他複数成分を配合した錠剤を8週間摂取した後で血液生化学分析を行った結果、女性のヘモグロビン値の上昇が確認できた。これは、サラシアに貧血予防の効果が期待できることを表している。
なお、同研究内容は、5月4日、第62回日本栄養・食糧学会大会で発表する。
同社は、写真感光材料の開発研究で長年にわたり蓄積してきた多彩なコア技術をベースに、2006年9月にヘルスケア分野へ事業参入し、「サラシア」については、同社独自の技術で高濃度に抽出・安定化することに成功している。今後も引き続き、サラシアの有用性を追求し、商品化を進めていく考え。
富士フイルム=http://fujifilm.jp/
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