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2007年10月16日
カゴメ、遺伝子レベルにおいても「ラブレ菌」は安全性の高い菌であることを確認
カゴメ総合研究所は、Lactobacillus(L.)brevis KB290(ラブレ菌)の安全性について、食経験や動物実験、ヒト試験を通して確認しているが、今回、ラブレ菌のゲノム解読が完了したことを契機として、ゲノム情報の解析および抗生物質感受性試験を実施した。その結果、ゲノム解析および抗生物質感受性の観点からも、ラブレ菌は安全性の高い菌であることを確認した。
ゲノム解析として、454 LifeScience社のGenome Sequencer 20 Systemを用い、ラブレ菌のドラフトゲノム配列を得た。続いて、得られた配列中に存在する遺伝子を推定し、その中に既知の病原性遺伝子と相同性のある遺伝子が含まれているかどうかを調べた。
ゲノムの長さは2414775塩基対で、2272個の遺伝子があることが推定された。ラブレ菌の遺伝子と、病原性との関与が報告されている乳酸菌(Enterococcus属、Streptococcus属、Lactococcus属、Lactobacillus属)の386個の遺伝子とを比較した結果、類似した遺伝子は検出されず、ラブレ菌には病原性との関与が報告されている遺伝子は存在しないことが確認された。
抗生物質感受性試験としては、欧州SCANが提案する、食品に含まれる微生物の抗生物質感受性試験のガイドラインに準じ、ラブレ菌の抗生物質に対する感受性、抗生物質耐性の日和見感染菌への伝達性、さらに伝達報告のある抗生物質耐性遺伝子の有無について調査した。
13種類の抗生物質に対するラブレ菌の感受性を測定したところ、3種類の抗生物質についてSCANの提案する基準値をわずかに超える耐性を確認した。
Enterococcus属への接合伝達試験によって、これら基準値を超えた抗生物質耐性の伝達性を確認したところ、耐性の伝達は確認されなかった。加えて、伝達性の抗生物質耐性遺伝子の有無を調査するために、ラブレ菌のゲノム情報と抗生物質耐性遺伝子の比較を、さらに特異的PCRを行った結果、該当する遺伝子は存在しないことが確認された。
以上の点から、ラブレ菌が保有する抗生物質に対する耐性は、外部から伝達されたものではなく、かつ外部への伝達もしないことが明らかになった。今までに、食経験や、in vitroおよび動物を用いた試験、ヒト試験を通して、ラブレ菌の安全性は保障されていた。今回、新たにゲノム解析および抗生物質感受性試験によって、ラブレ菌の安全性が高いことが再確認できたた。
なお、同研究内容は第59回日本生物工学会大会2007(9月25~27日、広島大学)で発表したもの。
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