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2007年10月03日
ユニチカ、ハナビラタケに癌転移抑制作用と大腸癌予防作用を確認
ユニチカ中央研究所は、ハナビラタケが癌の転移を抑制すること、さらに大腸癌の発生を予防する作用を動物実験で確認した。
癌の転移とは、癌細胞が血液やリンパ液の流れに乗り、遠くの組織や臓器にたどり着き、増殖すること。癌の治療を困難にさせている要因の一つともなっている。
現在、日本人の死因の第1位は癌となっているが、なかでも大腸癌は年々増加しており、癌の中で罹患率で2位、死亡率で3位となっている。また、大腸癌の発生は食生活と深く関わっていることが明らかになっており、高脂肪・低食物繊維といった欧米型の食生活は大腸癌発生の危険性を高めることが指摘されているとのこと。したがって、日常の食生活を改善することが、大腸癌の予防に有効だと考えられている。
同社では、これまで、大阪大学、岩手医科大学などと共同でハナビラタケの抗癌作用を明らかにし、日本癌学会や日本薬学会などで発表してきた。今回、さらに共同研究を進めた結果、ハナビラタケについて、癌の転移の抑制、ならびに大腸癌の予防に有効であると考えられる知見を得たという。
ハナビラタケは、標高1000m以上のカラマツなどの針葉樹に特異的に発生するキノコ(学名:Sparassis crispa、ヨーロッパではカリフラワー・マッシュルームと呼ばれている。白色~淡黄色のキノコで直径20~40cmの葉ボタン状に成長)で、キノコ愛好家でさえ目にすることは希であり、その希少性から幻のキノコといわれてきた。また、ハナビラタケには、アガリクスの3~4倍ものβ-グルカン(乾燥100g中に40g以上)が含有されていることが確認されていたが、β-グルカンに占めるβ-(1,3)グルカンが70%以上であることが解明された。これは、乾燥ハナビラタケ全体の約30%という含有量であり非常に特異的なキノコだといえる。
癌の転移抑制作用の検討は、肺に転移しやすい癌細胞を移植したマウスを用い、このハナビラタケから精製したβ-グルカンの経口投与によって、肺転移がどのような影響を受けるかを調べた。その結果、ハナビラタケのβ-グルカンを投与したマウスでは、β-グルカンを投与しなかったマウスに比べて、癌細胞の肺への転移が抑制されたという。
大腸癌の予防作用の検討は、大腸癌を発生させる薬剤であるアゾキシメタン(AOM)を注射したラットに、ハナビラタケを混合した餌を摂取させることによって評価したとのこと。その結果、ハナビラタケを摂取させたラットの大腸前癌病変(ACF)数は、ハナビラタケを摂取させなかったラットに比べて顕著に減少していたという。
以上の結果から、ハナビラタケを日常的に経口摂取することは、癌の転移の抑制ならびに大腸癌の予防に有用である可能性が示唆された。
なお、大腸癌予防作用に関しての研究成果は、10月3日から横浜市で開催される第66回 日本癌学会学術総会で発表する。
ユニチカ=http://www.unitika.co.jp/
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