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2009年07月04日
日清食品HD、中性脂肪の吸収抑制作用が期待される新たな乳酸菌を発見
日清食品ホールディングスは、中性脂肪の吸収抑制作用が期待される「ラクトバチルス ガセリNLB1365」および「NLB367」を新たに発見した。
近年増加している肥満などの生活習慣病の予防には、生活習慣や食習慣の見直しが有効とされており、食品のもつ体調調節機能(食品の栄養(1次機能)、味覚(2次機能)に次ぐ、体調リズム調節、疾病の防止と回復などに係わる機能(3次機能)を指す)に社会的な注目が集まっている。
食品安全研究所では、これまでも、この体調調節機能の研究の一環として、普段の食事で簡単にとれる発酵食品(乳酸菌)の機能に注目し、コレステロール低下作用をもつ乳酸菌「NLB163」(滋賀県特産の伝統発酵食品「ふなずし」から分離した乳酸菌の中から、強いコレステロール低下作用を示すラクトバチルス パラカゼイNLB163を発見した)を発見するなどの成果をあげているという。
一部の乳酸菌には肥満予防、改善効果があると一般に報告されているが、その詳しい作用メカニズムは分かっていないのが現状とのこと。そこで同社では、乳酸菌のこの効果が、中性脂肪の吸収を抑制する作用に因ると考え、中性脂肪の消化酵素「膵(すい)リパーゼ」(中性脂肪の消化吸収に関わる酵素で、膵臓で作られ、腸管内に分泌される)に対する阻害作用を研究した。
食品安全研究所が所有する乳酸菌約250株を測定した結果、「NLB365」および「NLB367」という2つの「ラクトバチルス ガセリ」に属する乳酸菌が、膵リパーゼの活性を強く阻害することを今回新たに発見した。これらの乳酸菌の活用によって、食事由来の中性脂肪の消化を阻害することで、脂肪の吸収を抑制し、肥満予防、改善に寄与することが期待されるという。
なお、測定方法は、乳酸菌250株の凍結乾燥物を中性脂肪の一種である「トリオレイン」を乳化した後、ブタ由来の膵リパーゼ液と反応させ、トリオレインから消化、生成された脂肪酸の量を測定した結果、50%阻害濃度(IC50:酵素活性を50%阻害するために必要な物質の濃度)は各々784μg/mLおよび745μg/mLとなり、膵リパーゼ活性に強い阻害作用を持つことが確認されたという。
今後の予定として、昨今、乳酸菌の機能性が明らかにされ、乳酸菌による健康維持への期待がこれまで以上に高まっている。また、発酵乳以外にも乳酸菌の機能性を訴求した健康補助食品、発酵野菜飲料など、様々な形態の加工食品が市場でみられるようになった。同社では今回の研究成果を、乳酸菌を使ったビジネスにつなげるとともに、新たな事業として発展させ、「食による健康」に貢献する予定とのこと。
ちなみに、この研究成果を7月6日、7日開催の「日本乳酸菌学会2009年度大会」で発表する。
日清食品ホールディングス=http://www.nissinfoods-holdings.co.jp/
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