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2009年03月09日

富士経済、健康美容食品(H・Bフーズ)市場調査、2008年の市場は1兆8260億円で前年比0.6%減に

 富士経済は、2008年から2009年にかけて、健康・美容に良いというコンセプトの健康美容食品(以下「H・Bフーズ」)市場を調査した。その結果、2008年見込では、H・Bフーズ市場は1兆8260億円(前年比0.6%減)となり、「Wii Fit」など他分野との競合もみられた。アンチエイジング市場は5073億円(前年比1.2%増)となり、骨・関節サポートが高成長となった。なお詳細を報告書「H・Bフーズマーケティング便覧2009 No.3 -総括編-」にまとめた。

 この調査では、No.1の健康志向食品(明らか食品、ドリンク類)とNo.2の機能志向食品(健康食品、シリーズサプリメント)を合わせて総合的な分析を行った。H・Bフーズ市場全体動向として、2008年は1兆8260億円(前年比99.4%)を見込み、2009年は1兆8129億円(前年比99.3%)に達すると予測する。

 H・Bフーズ市場は成長を続けてきたが、需要開拓が一巡し2005年から減少へ転じた。2007年は0.1%と僅かに成長したが、2008年は1兆8260億円、前年比0.6%減と再び減少が見込まれる。2008年は40歳以上を対象とした特定健康診査・特定保健指導が開始され、生活習慣病予防やダイエット効果を訴求するメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、以下「メタボ」)対策分野の市場拡大が注目された。しかし結果として、同分野の市場は前年比6.8%減の3337億円と見込まれ、H・Bフーズ市場減少の一因となっている。この要因として、メタボ対象者やその予備軍がカロリー、糖類を抑制した飲料や無糖飲料への消費シフトなど日常食生活の改善から着手し、H・Bフーズまで行き着く人は少なかったことが挙げられる。このような中、花王「エコナ」や日清オイリオグループ「ヘルシーリセッタ」をはじめとする健康油関連、味の素「パルスイート」に代表される新甘味料は、日常食生活の中で継続的な利用が増加し、実績を伸ばしたと見込まれる。また、任天堂「Wii Fit」やエクササイズDVD、一般用医薬品の肥満防止剤など、H・Bフーズの訴求効能と競合する非食品分野が好調に推移していることや、表示規制を求めた2007年の“4・13事務連絡”が引き続き影響していることも、H・Bフーズ市場減少の要因となっている。

 特定保健用食品市場動向として、2008年は3587億円(前年比101.7%)を見込み、H・Bフーズ市場に占める割合19.6%。2009年は3562億円(前年比99.3%)に達すると予測する。2008年のH・Bフーズ市場のうち特定保健用食品は、前年比1.7%増の3587億円が見込まれる。ドリンク類のヒット商品が需要開拓の一巡後実績を減らし、また、新たなヒット商品も誕生していないものの、参入企業が注力している整腸効果のヨーグルト類などが好調でプラス成長を遂げた見込みである。また、メタボ対策の健康油も堅調に推移している。

 販売チャネル別分析として、2008年は、通信販売以外で軒並み減少が見込まれる。その要因として、量販店はヒット商品による需要変動を受けて増減の幅が大きいこと、訪問販売はネットワーク販売での会員数減少に伴う販売組織の弱体化といったことなどが挙げられる。通信販売は、最大規模の滋養強壮が微増し、美肌効果の2桁増や肝機能改善、整腸効果、骨・関節サポート、エチケット、アイケアの実績増加が寄与し、前年比1.0%増の2740億円が見込まれる。中でもサントリーが展開するシリーズサプリメントは中高年層を中心に品質の高さが支持され、生活習慣病予防の「DHA&EPA+セサミンE」や肝機能改善の「セサミンEプラス」、骨関節サポートの「グルコサミン&コンドロイチン」がそれぞれ実績を伸ばしている。

 成分別分析として、2008年は、乳酸菌類、カルシウム、ビタミン、コラーゲン、ブルーベリーエキス、ウコンなど認知度の高い成分が実績を伸ばしたと見込まれる。最も販売規模の大きい乳酸菌類は、整腸効果やアイケアのヨーグルト類が好調で前年比3.1%増の2016億円が見込まれる。次いで販売規模の大きいカルシウムは、骨・関節サポートで大人向けのカルシウム配合商品の投入が相次ぎ需要を開拓し、前年比6.0%と増加している。また、アンチエイジング効果を持つ成分もブルーベリーエキスやヒアルロン酸が前年比10%以上と高成長している。

 アンチエイジング市場では、2008年が5073億円(前年比101.2%)を見込み、H・Bフーズ市場に占める割合は27.8%になるとしている。2009年は5090億円(前年比100.3%)に達すると予測する。アンチエイジングは幅広い範囲に亘るが、同調査では生活習慣病予防、肝機能改善、骨・関節サポート、ホルモンバランス市場の全成分、免疫賦活作用市場のβ-カロチン、プロポリス、霊芝、アガリクス、エキナセアと美肌効果市場のコラーゲン、ヒアルロン酸を対象とした。“健康を維持する”ことは若さを保つこととも繋がりが深く、H・Bフーズは中高年層をターゲットとするものが多い。そのため、H・Bフーズの様々な分野でアンチエイジングをコンセプトとした商品が展開されており、その市場規模はH・Bフーズ全体の25%以上に達している。2008年の市場は前年比1.2%増の5073億円が見込まれる。生活習慣病予防ではコエンザイムQ10などの成分がブームの反動から低迷し縮小傾向にある一方、美肌や骨・関節サポートではコラーゲンやグルコサミン、ヒアルロン酸などが効果感の高さにより需要が拡大している。中でも骨・関節は老化による症状が出やすい部分であることから、高齢化の進行に伴い高成長している。アンチエイジングへの需要は確実に拡大していくと考えられ、今後も市場拡大が期待される。

 小容量ドリンク(H・Bフーズ)市場では、2008年見込が1438億円(前年比102.2%)に達する見通しで、ドリンク類(H・Bフーズ)市場に占める割合は20.3%。2009年は1453億円(前年比101.0%)に達すると予測する。滋養強壮、美肌効果、肝機能改善などを訴求し、コンビニエンスストア(CVS)のオープンケース(扉がない冷蔵機能付き什器)や通信販売等で販売される200ml以下のドリンク類を対象とした。 市場は肝機能改善を訴求するハウス食品「ウコンの力」の実績増加が続いている。また、美肌効果を訴求する協和「フラコラ 500」などコラーゲン配合ドリンクも増加しており、成分認知度や市場性の高さから新商品が活発に投入されている。市場の約6割を占める滋養強壮は低迷しているが、その中でも新奇性のある商品は実績を伸ばしている。2008年の市場は前年比2.2%増の1438億円が見込まれる。H・Bフーズのドリンク類市場は特定保健用食品の実績減少で縮小傾向にあるが、小容量ドリンクは小幅ながら成長が続いており、ドリンク類市場に占める割合も高まり20%を超えている。飲料メーカー以外の参入も多く参入企業数は増加しているため、さらなる競合の激化が予想される。

[小売価格]10万5000円(税込)

富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/

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