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2008年08月04日
ファイザー、「脳卒中」に関する意識調査、脳卒中の危険因子を持つ人でも予防の意識は低い
ファイザーは、脳卒中(特に脳梗塞)の発症が増加する夏を前に、一般市民の脳卒中についての理解や予防に対する意識、健康管理の実態を把握することを目的として、4月10日~4月11日にかけてインターネット調査を実施した。その結果、脳卒中の危険因子を持つ人でも予防の意識は低く、全国的に脳卒中への関心は比較的高いが、地域差もみられる等の点が明らかになった。
今回の調査は、日本脳卒中協会ならびに滋賀医科大学臨床看護学講座教授宮松直美先生に監修してもらい、脳卒中の罹患率が高まる年齢といわれる全国の40歳以上の男女4700人(47都道府県各100人:男女各50人)を対象に実施した。
脳卒中は日本人の死亡原因の第3位を占め、厚生労働省の「平成17年患者調査」によると、総患者数は約137万人に達している疾患となっている。脳卒中を発症すると、たとえ一命を取りとめたとしても、運動麻痺や失語症などの後遺症や、医療・介護などにかかる経済的な負担など、患者とその家族に与える影響が極めて大きな疾患であることから、予防を心がけた生活を送ることが最も重要とされている。
「脳卒中になりやすいと思われる病気をすべてお選びください」という質問に対して、94.2%(4429人/4700人)の人が「高血圧」を選択しており、危険因子としての認知度は一番高く、すべての都道府県で90%を超えている。しかし、38.0%(315人/829人)の人は自分が高血圧だという診断結果をうけても医療機関を受診しておらず、脳卒中に対する予防意識は高くないことが明らかになった。
LDLコレステロール値、血圧値、血糖値の検査結果が正常範囲より高かった人を対象に、「検査結果をうけて医療機関に行きましたか」と尋ねたところ、「いいえ」と回答した人はLDLコレステロール値の高かった人で57.8%(346人/599人)、血圧値の高かった人で38.0%(315人/829人)、血糖値の高かった人で38.9%(169人/435人)と、特にLDLコレステロール値の高かった人に医療機関を受診しない傾向がより高くみられた。
医療機関に行かなかった人にその理由を聞いてみると、最も多かった回答は「生活習慣(食事、運動、禁煙など)を変えることによって改善しようと思ったから」だった。この回答を挙げた人の危険因子毎の割合は、LDLコレステロール値で45.7%(158人)、血圧値で46.7%(147人)、血糖値が40.8%(69人)だった。しかし、これらの人に、「実際に生活習慣(食事、運動、禁煙など)を変えましたか?」と尋ねたところ、「変えた」と回答した人の割合は、LDLコレステロール値で50.0%(79人/158人)、血圧値で47.6%(70人/147人)、血糖値で55.1%(38人/69人)と、それぞれ約半数にとどまっていた。
LDLコレステロール値、血圧値、血糖値の測定結果について尋ねたところ、「検査していない」と回答した人は、LDLコレステロール値では40.9%(1924人)で、血圧1.8%(83人)の約23倍、血糖値20.4%(960人)の約2倍とかなりの開きがみられた。また、昨年「総コレステロール値」から「LDLコレステロール値」に変更になった診断基準について尋ねたところ、78.2%(3,675人)の人が知らないことから、脳卒中発症の危険因子である高コレステロール血症に対する意識の低さが明らかになった。
「脳卒中に関して、どのような病気か知っていますか」という質問に対し、71.7%(3371人)の人が「だいたいどのような病気か知っている」と回答。地域別に見た場合は最も高い県は秋田県(85.0%)、次いで福島県(82.0%)、鹿児島県(81.0%)、岩手県・群馬県・千葉県・広島県(78.0%)の順となった。
「家族や同僚、友人など、身近で脳卒中になった人はいますか? 」と尋ねたところ46.7%の人(2195人)が「はい」と回答。約半数の人たちは身近に脳卒中になった人がいると回答しており、脳卒中が身近に起こりうる疾患であることがわかる。また、都道府県毎にみると、全国で最も高い県は鹿児島県(58.0%)、次いで秋田県(57.0%)、岩手県(56.0%)と続き、最も低いのは兵庫県(35.0%)だった。
「いわゆる高血圧と診断される値はいくつだと思いますか?」という質問に対して、「収縮期140mmHg以上、拡張期90mmHg以上」と正しい基準値を選択した人の割合は38.7%と、全国で6割以上の人が高血圧治療ガイドラインの診断基準値を正確に把握していないことが明らかになった。正しい血圧値を選択した回答者の割合が最も高い県は53.0%の新潟県、最も低い県は26.0%の石川県だった。
「あなたが脳卒中を患った場合、病後の生活で一番心配なことは何ですか?」と質問したところ、「後遺症」49.6%(2330人)、「介護する家族への負担」26.4%(1242人)、「介護や治療に関する金銭的負担」15.8%(742人)の順となった。脳卒中は後遺症が残り、介護をする家族にも負担が大きい疾患だと認識されているようだ。都道府県別に結果を見てみると、「後遺症」の回答率が最も高かった県は愛知県と三重県(60.0%)で、「介護する家族への負担」の回答率が最も高かった県は秋田県、鳥取県、愛媛県(34.0%)だった。
脳梗塞の新たな治療法である経静脈的血栓溶解療法(t-PA)について知っている人は全体の19.3%(905人)だった。都道府県別にみると、「知っている」の回答率が最も高いのは福島県(30.0%)で、最も低いは岐阜県(9.0%)だった。なお、経静脈的血栓溶解療法(t-PA)を知っている人の中で、発症後3時間以内の治療が必要であることまで知っている人は51.8%(469人/905人)と、経静脈的血栓溶解療法(t-PA)を正しく理解している人は全国で約1割しかいないことがわかった。
●「今回の調査結果について」社団法人日本脳卒中協会理事長・山口武典先生のコメント[PDF]
ファイザー=http://www.pfizer.co.jp/
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