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2009年05月25日

森永乳業、ビフィズス菌「BB536」の鼻腔内投与がインフルエンザ感染による死亡率の抑制を確認

 森永乳業 食品基盤研究所は、インフルエンザ感染症モデルマウスを用いた研究から、ビフィズス菌Bifidobacterium longum BB536を鼻腔内に投与することで、インフルエンザ感染による死亡率が抑制され、呼吸器官の免疫機能が賦活化されることがわかった。これらの結果は、BB536の投与によって呼吸器官の免疫機能が賦活化され、インフルエンザ感染から生体が防御される作用機序を示唆しており、BB536によるインフルエンザウイルスに対する感染防御作用が期待される。

 2005年11月~2006年3月にかけて実施した65歳以上の高齢者27名を対象とした臨床試験では、BB536の継続摂取が体内の免疫パラメーターであるNK活性や好中球活性を高め、インフルエンザ発症者数や38℃以上の発熱者数を、BB536を摂取していない群に比べ有意に減少させた。今回、インフルエンザ感染に対するBB536の作用をさらに調べるために、BB536の鼻腔内投与による呼吸器の免疫機能への影響を、インフルエンザ感染症モデルマウスを用いて調べた。

 研究では、マウスの両鼻腔内にBB536の加熱処理死菌体(200μg/1日)をそれぞれ3日間投与した後、翌日にインフルエンザウイルス「PR8(H1N1)」を上気道感染させた。その後に緩衝液で下気道に押し流し、発症率、生存率を観察した。BB536投与群では、インフルエンザウイルスによる累積発症率に減少の傾向がみられ、生存率が有意に上昇した。

 また、BB536 の鼻腔内投与による呼吸器での免疫機能への影響を調べるために、BB536の鼻腔内投与後に肺縦隔リンパ節と鼻関連リンパ組織を採取し、細胞からのサイトカイン産生量を比較した。細胞性免疫を活性化させるサイトカインであるIL-12とIFN-γの産生量が、肺縦隔リンパ節と鼻関連リンパ組織で、それぞれ有意に増加していた。

 これらの結果から、BB536は免疫機能を高め、ウイルスなどの感染に対する防御作用を発揮することが示された。今回はモデル実験としてマウスへのBB536経鼻投与を行ったが、今後、経口投与での実験やさらに臨床における検証を行っていく予定とのこと。

 ビフィズス菌BB536(ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536)は、長年にわたる独自の研究から、健康なヒトの腸管より発見されたもの。また、ヒト由来のビフィズス菌として、酸や酸素に強く、生きたまま腸に届きやすいのが特徴となっている。整腸や感染防御、免疫調節など多くの機能を発揮する優れたビフィズス菌とのこと。

 なお、この結果を、5月26~27日に東京大学安田講堂・山上会館で開催される「日本食品免疫学会 設立5周年記念学術大会」で発表する。

研究の内容[PDF]

森永乳業=http://www.morinagamilk.co.jp/

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