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2008年07月07日
日本イーライリリー、合併症とインスリン治療に関する意識調査、糖尿病患者の7割が合併症に不安
日本イーライリリーは、6月6日~7日にかけて、糖尿病合併症とその予防に有効なインスリン治療への意識について、50~60代の糖尿病患者である男女200名を対象にインターネット調査を実施した。その結果、糖尿病患者の7割が合併症に不安を感じており、インスリン治療への適切な移行には、“老化特性”の「注入器の操作性」が重要であるなどの点が明らかになった。
厚生労働省によると、日本で糖尿病を疑われる人は1870万人にのぼるという。なかでも50代以降の世代では、糖尿病を疑われる人が20%を超えているとのこと(厚生労働省 「国民健康・栄養調査」:2008年4月30日発表、2006年11月実施)。また、糖尿病患者の増加にともない、糖尿病合併症の発症も年々増加しているという。このような状況のなか、適切な時期に適切な治療選択を行うことは、良好な血糖コントロールを保ち、糖尿病合併症を予防するために必要と考えられるが、医療現場ではインスリン治療への移行は遅れがちだという。
今回の調査結果から、50~60代の糖尿病患者の大半が合併症への不安を抱えており、その傾向は治療期間が長い人ほど強くなる傾向がみられた。しかし、情報不足による理解の低さや誤解のために、インスリン治療に対して強い不安があり、医師にすすめられてもインスリン治療の開始を先延ばしする患者が多いことがわかった。インスリン治療や注入器についての正しい情報を、患者に分かりやすく伝えることが、適切な時期でのインスリン治療の開始、ひいては糖尿病合併症の予防につながるといえる。
また、患者による在宅自己注射が一般的なインスリン治療に用いるインスリン注入器の機能については、「操作が簡単で覚えやすい」ことに加え、 「注入ノブが押しやすい」、「携帯しやすい」、「手に扱いやすい長さ」など操作性を重視していることも明らかになった。
今回の調査結果の詳細をみてみよう。糖尿病による合併症発症について、どの程度不安を感じているか尋ねたところ、「非常に不安である」(18.5%)、「時々不安になることがある」(52.0%)と、患者の7割以上が、合併症への不安を抱いていることがわかった。また、糖尿病治療を始めて5年以上の患者は5年未満の患者と比べて、不安を感じる割合が高く、治療期間が長くなるにつれて合併症への不安が強まることがうかがえる。
血糖コントロールに有効とされるインスリン治療についての考えを聞いたところ、インスリン治療を開始した患者では、「血糖コントロールがしやすくなる」(73.0%)、「将来の合併症予防に役立つ」(50.0%)、「他の治療よりも効果が高い」(48.0%)など、前向きにその効果を評価しており、3割以上がインスリン治療を「もっと早く始めればよかった」と回答している。その理由としては、血糖コントロールなどの治療効果に加え、「予想よりもインスリン注射が難しくなかった」と、実際の使用によって、注射への不安がやわらいだことが挙げられている。
反面、インスリン未治療患者では、血糖コントロールや合併症予防などインスリンによる治療効果への理解が低く、「インスリン治療を開始すると一生やめられない」(42.0%)、「インスリン治療をするようになったら末期だ」(41.0%)といった誤解や、「インスリン治療をするのは複雑で面倒だ」(53.0%)などから、インスリン治療にネガティブな印象を抱いていることがわかった。インスリン未治療患者の約6割がインスリン治療を開始することに強い不安を抱いており、医師にインスリン治療をすすめられても、「インスリン治療のメリット・デメリットを検討する」(12.4%)、「経口治療薬の用量の増量などを主治医と相談する」(23.6%)、「インスリン治療はしないと断る」(9.0%)など、計45.0%がすぐにインスリン治療を開始しないという結果だった。
インスリン未治療患者のインスリン治療に対する具体的な不安要素として、「自分で注射できるか自信がない」(29.7%)、「注入器の操作が複雑で面倒」(29.7%)など、注射に対する不安が多いことから、操作が簡単で覚えやすいインスリン注入器が求められているといえる。
一方、インスリン治療を開始した患者では、現在使用しているインスリン注入器に約7割が満足している。ただし、インスリン注入器に求める機能のうち、「注入ノブが押しやすい」、「携帯しやすい」、「自分の手に扱いやすい長さ」に関しては、その機能の重要度と比較して現在の注入器への満足度が低く、約8割が不満を解消する注入器があれば変更したいと回答している。老化による手の力の衰えを見据えてか、より少ない力でスムーズに注入できる、コンパクトな形状の操作しやすい注入器への要望が高いことがわかった。
インスリン治療への誤解や不安は、インスリン治療や注入器について、「分かりやすい説明・情報を得たことがある」人が2割以下に限られており、半分以上が「インスリン注入器を見たことがない(54.0%)など、十分な情報を得ていないことも一因と考えられる。また、インスリン治療を開始する際の注入器の選択について、「医師から、ひとつのインスリン注入器をすすめられた」人が91.0%にのぼり、インスリン注入器の選択は、ほとんどの場合、医師によって行われていることがうかがえる。
しかし、インスリン未治療患者の6割以上は、「複数の選択肢から、医師と相談の上、決めたい」と回答しており、患者側はより多くの情報提供・選択肢とともに、具体的な治療法決定への参加を望んでいることが分かった。糖尿病患者が適切な時期にインスリン治療を開始するためには、正しいインスリン治療の情報や実際のインスリン注入器の情報を、患者にわかりやすく提供することが必要であると考えられる。
日本イーライリリー=http://www.lilly.co.jp/
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