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2008年07月10日
カゴメ、松生クリニックとラブレ菌を含む乳酸菌飲料による慢性便秘患者の下剤使用量低減効果を確認
カゴメ総合研究所と松生クリニックは、Lactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の整腸作用についての研究を進めている。今回、慢性便秘患者38名を被験者として試験を行い、ラブレ菌を含む乳酸菌飲料の慢性便秘患者の下剤使用総量への効果を調査した。
ラブレ菌は便秘傾向者を対象とした試験によって、生きて腸まで到達し、善玉菌であるビフィズス菌の占有率や乳酸桿菌の数を増加させること(第61回日本栄養・食糧学会大会発表)、排便回数と排便量を増加させること(日本農芸化学会2008年度大会発表)が明らかとなっている。これらの結果からラブレ菌は、腸内菌叢を改善することでお腹の調子を整えるプロバイオティクスとしての効果が示されている。今回は、ラブレ菌を含む乳酸菌飲料の慢性便秘患者の下剤使用総量への効果を検討するために、慢性便秘患者38人に、ラブレ菌を含む乳酸菌飲料130mLを1日1本8週間摂取してもらい、下剤使用回数と下剤使用総量の変化を調査した。
試験方法は、通院治療中の慢性便秘患者を募集し、同意を得た人を対象に、まず、4週間前観察を行った(摂取前期間)。その後、ラブレ菌を含む乳酸菌飲料130mLを1日1本8週間毎日摂取してもらった(摂取期間)。摂取前期間および摂取期間中毎日アンケートを記入してもらい、下剤使用回数と下剤使用総量を調査した。試験を完了した38名の慢性便秘患者について、アンケートの結果から下剤使用回数、下剤使用総量を解析した。
その結果、摂取前と比べて摂取期間中の下剤使用回数は1.6から1.4回/日に、下剤使用総量は3.2から2.7錠(包)/日になり、有意に低い値を示した。
以上のことから、ラブレ菌を含む乳酸菌飲料の摂取は慢性便秘患者の下剤使用回数や下剤使用総量の低減に効果があることが示唆された。慢性便秘患者の薬剤に頼った排便が自然な排便に改善される一助になる可能性が考えられる。今後もラブレ菌の機能性を科学的に検証し、その価値を明らかにしていく予定だ。
なお、同研究内容を、7月14~15日に京都大学百周年時計台記念館で開催される日本乳酸菌学会2008年度大で発表する。
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