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2007年01月31日
富士経済、機能志向食品市場の07年は6321億円と予想する調査結果を発表
富士経済は、健康美容食品市場を効能・効果別に15分野に分類して市場の構造や特性、トレンドについて調査・分析を行った。今回は、味覚よりも機能面を重視した商品設計で一般用医薬品との競合が予想される商品である機能志向食品を健康食品とシリーズサプリメントに分類して調査分析した。その結果、機能志向食品市場は2007年に6321億円を予測すると発表した。
機能志向食品市場は、2006年は前年比99.7%の6278億円と見込まれる。2007年は微増で6321億円になると予測されると分析する。効能別に市場をみると2007年は、骨強化が関節痛対策にサプリメントや健康食品を摂取する人が増えたことで前年比105.4%の282億円となり、肝機能改善が「ウコンの力(ハウス食品)」の好調持続によって同104.4%の269億円、ターゲット層を絞った商品が好調に推移する美肌効果が同102.7%で671億円になると予測されるという。
2006年は、アガリクスに発がん性物質が含有しているという指摘が大きな問題になった。アガリクスは、医療代替をコンセプトに認知され、セルフ販売にも対応し、機能志向食品において位置付けの高い素材であった。素材イメージの低下にともない、流通面で取り扱いの見合わせもあり、さらには健康食品自体を疑問視する流れへと発展し、機能志向食品全体の伸び悩みにつながった。大豆イソフラボンも一日あたりの上限摂取量の見解が二転三転した。
セルフ購買が主流の中でイメージ低下の影響は大きく、これらの市場は縮小に転じているという。機能志向食品は今後機能性・安全性をあわせた法令順守体制の確立が求められ、中長期的な視点に立てば機能面に関して科学的なデータの裏づけのない商品は淘汰の方向に向かうとしている。
2006年の健康食品市場は、機能志向食品の81%を占め、5105億円と見込まれる。2007年はほぼ横ばいの5111億円になると予測されるとの見解を示す。貧血予防・改善やダイエット市場は減少が予測されるが、滋養強壮、美肌効果の分野は拡大が予測されるという。
シリーズサプリメントは、2007年に前年比103.2%の1210億円になると予測。5%以上の成長が予測される市場は、ダイエット(112.5%)、骨強化(108.8%)、視覚改善(107.8%)、肝機能改善(106.9%)となるとしている。
骨強化市場は、2006年が267億円を見込み、2007年が282億円(前年比105.6%)と予想されるという。骨強化市場は、カルシウム訴求商品がシリーズサプリメントで拡大したこととグルコサミン商品が消費者に認知され受け入れられたことで拡大を続けていると分析する。
慢性的な摂取不足が指摘されるカルシウムを必須ミネラルの一つとして取り入れる消費者が増加していることから、市場は堅調に推移すると見込まれると指摘。カルシウムの補給をめぐっては健康志向食品や一般加工食品・飲料などとの幅広い競合関係にあるという。
今後は骨強化市場におけるグルコサミン商品の位置付けが一層高まり、新規需要の取り込みによる市場拡大が見込まれるとする。グルコサミン商品は関節痛対策という明確な訴求ポイントが消費者に受け入れられ、好調を維持し骨強化市場をけん引する素材となることが確実視される。また、高齢者層の増加という潜在顧客の多さもあり、グルコサミンをベースに複合配合による機能強化により差別化につなげる動きが活発化しており、今後はカルシウム補給も兼ねたマルチ型商品の登場が見込まれるとしている。
美肌効果市場は、2006年が654億円を見込み、2007年が671億円(前年比102.6%)と予測している。化粧品の高機能化と並行して、体の内側から肌をケアする健康食品、シリーズサプリメントも高い効果感を求められており、こうした消費者のニーズに対して活発な商品の開発と市場投入が進んでいるという。そのため、ビタミンC、コラーゲンなどの単体の成分からなる商品の訴求力が低下していると分析。
2004年以降に顕著になった増量、成分開発、複合成分化などによる強化商品が投入される傾向が続くとともに、エバーライフの「皇潤」、明治製菓の「アミノコラーゲン」などのようにターゲット層を絞った商品が好調な実績を示しているとのこと。商品の効果に対する評価だけでなく、まとめ買い、定期購入時の割引などもリピーター育成につなげやすく、今後も通販チャネルが市場を牽引する状況が続くとみられると指摘する。
また、商品の切り口としては主に働く女性をターゲットにした美容・美肌訴求商品群と、うるおい補給に加え関節痛緩和を訴求し中高年層にターゲットを絞った「皇潤」などの美容+健康訴求商品群へ二極分化が進んでいく方向にあるとの見解を示す。
滋養・強壮市場は、2006年が792億円を見込み、2007年が814億円(前年比102.8%)に達すると予測する。滋養・強壮市場は、ローヤルゼリー、ニンニク、オタネニンジンなど広く知られた滋養強壮成分で70%強のウエイトとなり、リピート需要を確保しているため安定した推移を示している。健康食品では通販ルートで展開する健康家族や山田養蜂場が大幅に実績を伸ばし、市場をけん引しているという。また、シリーズサプリメントではサントリーを中心にマカを商品ライアナップに加え好調に推移してきたとのこと。団塊世代の大量退職を控え、アクティブな同年代層の滋養・強壮の需要が拡大すると見込まれるとしている。
なお、機能志向食品とは味覚よりも機能性を重視した商品であり、健康食品とシリーズサプリメントが対象した。健康食品は、日本健康・栄養食品協会で定めるところのJHFA規格品に加え、規格外の健康食品も違法性が明らかな成分を使用していないものは原則として含むという。剤型的には、医薬品的形状のものを主な対象とした。シリーズサプリメントは、健康食品のうち、ビタミン・ミネラル類などのアイテムを各種取り揃えたシリーズ展開の健康食品(剤型的には医薬品的形状が主体)を「シリーズサプリメント」と呼称するとしている。
富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
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