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2008年10月02日

サッポロ、宇宙を旅した大麦の子孫を原料としたビール醸造を那須工場でスタート

 サッポロビールは、世界で初めて宇宙を旅した大麦の子孫を原料としたビール醸造を10月2日から同社那須工場でスタートする。同社では、宇宙におけるビール用大麦の可能性を探るため、2006年から岡山大学資源生物科学研究所(以下、岡山大学)の杉本学准教授(専攻:細胞分子生化学)と「極限環境ストレスの大麦への影響調査」に関する共同研究を行っている。

 同研究は、ロシア科学アカデミー生物医学研究所(以下「IBMP」)が、国際宇宙ステーションを利用して取り組む「宇宙環境における植物の適応能力とライフサイクルに関する研究」に参画している岡山大学が行う研究の一環であり、宇宙空間等のストレス環境が大麦に与える影響を解明することを目的としたもの。国内で唯一育種研究に携わる同社の長年の成果が認められ、サッポロビールが開発した品種「はるな二条」を宇宙での試料種子として提供する等の協力を行ってきた。

 2006年に行なわれた宇宙実験では、国際宇宙ステーションのロシア実験棟内で5ヵ月間保管した大麦種子を持ち帰り、その子孫を同社群馬工場内にあるバイオ研究開発部の試験圃場で栽培、今年5月に無事収穫を迎えた。既にこれまでの研究で、宇宙を旅した大麦種子の発芽、生長、種子の稔実に変化がないことが明らかとなり、宇宙で安定的に大麦を栽培できる可能性が確認できている。今回、宇宙環境が大麦の生体成分に及ぼす影響を調べる研究の一環として、宇宙大麦を原料とした麦芽やビールを製造して成分の分析を行い、地球の大麦と比較するという。ビールの完成は11月上旬ごろを予定しており、完成したビールについては、さまざまな実験、調査のほか、何らかの形で宇宙科学の進歩や子どもたちの教育に役立てたい考え。

 なお、同研究の最新の成果と宇宙大麦種子の農業特性に関する研究成果を10月11、12日に滋賀県立大学で開催される第114回日本育種学会で発表する。

サッポロビール=http://www.sapporobeer.jp/

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