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2008年11月17日
富士経済、菓子・アルコール飲料など加工食品市場調査、08年機能性ビール類市場は1872億円に
富士経済は、08年7月から今年の食品産業界について調査を行っている。その第2回目の結果を報告書「2009年 食品マーケティング便覧 No.2」にまとめた。今回明らかになったのは、“糖質ゼロ”商品の投入相次ぎ、08年機能性ビール類市場は前年比18.4%増の1872億円を見込んでいる。また、女性需要を開拓し、08年半生ケーキ市場は前年比3.4%増、08年グミキャンディ市場は前年比8.5%増と予測している。なお、この報告書では、アルコール飲料28品目、菓子31品目、スナック菓子9品目、スープ類12品目の4カテゴリー計80品目の市場動向を収載した。
スナック菓子では、穀物高騰の影響から一部商品で内容量を減量した規格改定が行われたものの、ポテト系スナックが好調で、08年の市場は引き続きプラス成長が見込まれる。うすしおやコンソメなどのベーシックなフレーバーへの消費回帰、また、吊り下げ商品やカップ入りスナックなどの食べ切り型が従来の袋タイプに比べ需要を獲得している。
スープ類では、07年に従来は春雨が中心だった“食べるスープ”で様々な具材が登場し、軽食や間食といった新たな食シーンの開拓を進め需要を取り込んだ。08年もこの傾向は続いており、「中高生の塾前食」「女性」「健康」などをキーワードに展開されている。
機能性ビール類(アルコール飲料)は、08年が1872億円(前年比118.4%)を見込み09年が1990億円(前年比106.3%)に達すると予測する。
機能性ビール類は、カロリー、糖質、プリン体などを低減させたものや、食物繊維を添加するなど機能性を訴求した国産ビール、発泡酒、新ジャンルのビール風味アルコール飲料を対象としている。市場は健康意識の高まりとともに02年から急成長したが、その煽りを受け05年以降は縮小していた。しかし、07年にキリンビールの「淡麗グリーンラベル」が堅調な実績を維持したほか、アサヒビールの「スタイルフリー」が“糖質ゼロ”で消費者から高い支持を受け市場を一気に底上げした。08年は、「スタイルフリー」のヒットを受け各社が“糖質ゼロ”商品を相次いで投入し“ゼロ戦争”が勃発、市場は大きく拡大する見通しだ。その一方で“糖質ゼロ”商品もブランドの優劣が明確になってきており、今後は集約化が進んでいくと見られる。
スパークリングワイン(アルコール飲料)は、08年が558億円(前年比104.9%)を見込み、09年が578億円(前年比103.6%)に達すると予測する。
スパークリングワインは、発泡性ワインの総称で税法上「果実酒類」に分類される商品を対象としている。高価なスパークリングワインの代名詞であるシャンパンは、高級料飲店や年末年始のイベント・ギフトなど非日常的な需要に限られていた。近年、シャンパンを気軽に楽しんでもらえるよう料飲店で“バイ・ザ・グラス”(グラス販売)による提供が行われたことや、量販店などで値頃感のある様々なスパークリングワインが取り扱われるようになったことで飲用機会が増え、需要拡大の要因となっている。07年は、メイン用途の業務用でシャンパンがクラブなどで必須アイテムとしての地位を獲得し、市場はプラス成長を遂げた。08年は、上位メーカーが価格改定を行ったが業務用での需要が依然として下支えしており、家庭内での需要増加も旺盛であることから、市場の伸びは鈍化するものの拡大を続けると見られる。
カクテルドリンク(アルコール類)は、08年が480億円(前年比108.6%)を見込み、09年が494億円(前年比102.9%)に達すると予測する。
カクテルドリンクとしてブランド訴求された商品(○○カクテルなど)と、低アルコール飲料商品のうち、チューハイ、水割り洋酒に属さない商品(「ジーマ」「ツードッグス」「ウメッシュ」など)を対象としている。市場は2000年代前半に低価格チューハイへの消費流出で減少していたが、甘いフレーバーを好む消費者の需要取り込みに成功したことが転機となり05年から拡大に転じた。07年は、キリンビールの本格参入や、アサヒビールの「トマーテ」、サントリーの「カクテルカロリ。」などが実績を伸ばし市場は大きく拡大した。08年は、アサヒビールがカゴメとの共同開発商品を積極的に投入していることや、堅調な「カクテルカロリ。」、また、若年層開拓を意識し缶タイプを投入したキリンビールの「ツードックス」などが好調で、市場拡大が見込まれる。
半生ケーキ(菓子)は、08年が392億円(前年比103.4%)を見込み、09年が398億円(前年比101.5%)に達すると予測する。
半生ケーキは、未開封状態で半年程度の賞味期限がある流通菓子を対象としている。レギュラー商品に比べ小サイズの商品としてロッテの「プチチョコパイ」や森永製菓の「エンゼルパイミニ」が06年に発売され、女性を中心に需要を掴み市場は活性化した。チョコケーキ・チョコパイの構成比は以前に比べ高かったが、両商品のヒットでさらに比率を高めている。07年は両商品が通年で市場拡大に寄与し、08年もその勢いは衰えていないことから引き続き前年を上回る見通しとなっている。09年以降の市場は、小サイズ商品ブームの沈静化で成長率の鈍化が予測される。
カップ入りスープ(スープ類)は、08年が336億円(前年比111.6%)を見込み、09年が343億円(前年比102.1%)に達すると予測する。
カップ入りスープは、“食べるスープ”が登場したことで02年頃から市場が急速に拡大した。低カロリーでヘルシーな「春雨スープ」は、昼食や間食といった新たな食シーンを開拓した。07年は、ハウス食品の「スープ de おこげ」のような、パンや野菜、おこげなど多彩な具材を用いた新商品が投入され、市場はさらに拡大した。08年は、トップブランドであるエースコックの「スープはるさめ」が前年比24%の大幅増を見込んでいる。また、野菜摂取による健康性をアピールした味の素の「クノール 15品目の食材で作ったスープ」のような提案型商品が需要を底上げしているほか、若い女性のみならずダイエット中の男性など新規需要も拡大している。
カップ入りスナック菓子(スナック菓子)は、08年が331億円(前年比105.4%)を見込み、09年が341億円(前年比103.0%)に達すると予測する。
カップ入りスナック菓子は、カルビーの「じゃがりこ」や森永製菓の「ポテロング」など、ジャガイモをつぶして油脂や調味料と共に成型・加工したファブリケートポテトの構成比が高い。また、カルビーの「Jagabee」発売後は、生ポテトをスティック状にカットしたポテトシューストリングも伸ばしている。07年は、「Jagabee」「ポテロング」がともに実績を伸ばし、市場は前年を上回った。08年は、カルビーが「じゃがりこ」の期間限定フレーバーの投入回数を増やし、「Jagabee」の販売チャネルをCVS限定から量販店にも拡大していることから、市場は引き続き拡大が見込まれる。
グミキャンディ(菓子)は、08年が255億円(前年比108.5%)を見込み、09年が264億円(前年比103.5%)に達すると予測する。
グミキャンディは、03年に成人女性層をターゲットとしたカンロの「ピュレグミ」が大ヒットし、また、多くの企業が“グミにはたくさんのコラーゲンが含まれる”と女性に訴求した商品を発売し市場が活性化した。一方で子ども向け商品は、少子化の影響もあり微減傾向にある。07年は、上位企業がラインナップの強化を図ったことで前年比19.9%増となった。08年は、競争の激化によって伸び悩む企業が現れているものの、上位企業のほとんどが好調で前年を上回る見通しとなっている。
[小売価格]
A4判242頁:8万9250円(税込)
富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
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