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2007年06月14日
富士経済、「07年は前年比99.5%の5兆141億円の見込み」など清涼飲料市場の調査結果を発表
富士経済は、国内の清涼飲料水7分類、41品目の市場を調査した。同調査は果実・野菜飲料7品目、炭酸飲料6品目、乳性飲料7品目、嗜好飲料12品目、ミネラルウォーター類3品目、機能性飲料4品目、その他飲料2品目の7分類、41品目の国内市場を分析。また、主要メーカーのマーケティング戦略を分析するとともに、主要カテゴリーと、注目カテゴリーには同調査から新たに「無糖炭酸飲料」と「美肌飲料」を加え別途分析を加えている。その結果、2007年の無糖炭酸飲料は、218億円(前年比135.4%)を見込み、美肌飲料は131億円(前年比115.9%)に達する見通しなどを発表した。なお詳細は、報告書「2007年 清涼飲料マーケティング要覧 No.1」として販売する。
06年の清涼飲料市場は、前年の“緑茶戦争”の反動から、いままで急拡大していた日本茶が減少し、これに代わってミネラルウォーター類、野菜系飲料が伸長を果たしたものの、梅雨明けの遅れによってトータル市場は前年比99.5%と減少した。07年はミネラルウォーター類と嗜好飲料が拡大するが、その他分類は横ばいもしくは縮小するとみられ、全体市場は前年比99.5%の5兆141億円と見込まれるとしている。
ミネラルウォーター類は、飲料市場全体が停滞するなか、国産・輸入品ともに2ケタの伸びを達成。とくに、06年の輸入ミネラルウォーター類は前年比133.1%と拡大したとのこと。また、国産ミネラルウォーター類の参入各社は、需要増大を見越して相次いで製造設備の拡充を行っており、市場は今後も引続き拡大すると予想されると分析する。
嗜好飲料は、コカ・コーラボトラーズ「からだ巡茶」のヒットでブレンドティが活況を帯び、07年も続々と新商品が投入されている。また、ウーロン茶ではサントリー「黒烏龍茶」のヒットによって同社のシェアがさらに高まった。紅茶でもキリンビバレッジ「午後の紅茶」が好調に推移し、前年実績を上回った。缶コーヒーは、キリンビバレッジ「ファイア」の鮮度感を追求した「挽き立て」シリーズが好調に推移したものの、トップシェアのコカ・コーラボトラーズ「ジョージア」の不振で微減となった。嗜好飲料トータルでは、日本茶の実績が前年割れを喫したことが大きく響き、市場は縮小したとの見解を示す。
乳性飲料では、コーヒー系乳飲料が06年から200円前後のプレミアムタイプが多く発売され市場は拡大。07年5月には伊藤園が「タリーズコーヒー」ブランド、コカ・コーラボトラーズは有名パティシエと共同開発した「パティシオーレ」を発売したことで同市場はプレミアムタイプ商品のシェア争いが一層激化している。また、市場が縮小推移してきた乳酸菌飲料は「植物性乳酸菌ラブレ」のヒットによって、一気に拡大へ転じていると分析する。
果実・野菜飲料では野菜系飲料で、トマト飲料が縮小しているものの、野菜飲料は野菜不足の補給目的で需要増が続く。野菜入混合果汁飲料では“色”“植物性乳酸菌”“ビタミン”“無添加野菜”など付加価値を訴求した商品の発売が相次いでおり、市場拡大は続くと見込まれるという。
注目飲料の動向として、無糖炭酸飲料は、06年実績が161億円、07年見込が218億円(前年比135.4%)と予測する。無糖炭酸飲料は、透明炭酸飲料、ミネラルウォーター類(国産・輸入)のうち、柑橘などのフレーバーや果汁の使用・未使用にかかわらず(使用の場合薄味であることが条件)、糖分や甘味料が未使用の炭酸・発泡性飲料を対象。また、ミキサードリンクとしての炭酸水、トニックウォーターは対象外としている。
無糖炭酸飲料の市場が06年に本格的に形成されたきっかけは、「NUDA」(キリンビバレッジ)のヒット。「NUDA」は無糖炭酸をキャッチフレーズに、大人をターゲットとし、さっぱりとしたリフレッシュニーズを取り込んだことがヒット要因といえる。これを機に、各社による商品投入が活発化し、シークワーサー果汁を加えた「Natural Sparkling」(伊藤園)、「ダサニ スパークリング シトラスミックス」・「同ベリーミックス」(どれもコカ・コーラボトラーズ)、「アクアスタイルレモン香る微発泡水」(ポッカコーポレーション)、「NUDA」にも「微発泡レモン」が追加されるなど市場は大きく拡大した。
「NUDA」のような炭酸飲料寄りの特性の商品と、「ダサニ スパークリング」のようなミネラルウォーター寄りの特性の商品が混在し、双方とも“従来の炭酸飲料は甘すぎ”、“ミネラルウォーターでは物足りない”といった需要をつかんで増加。07年から「NUDA」はリニューアルとともにびんタイプが追加され、業務用ミキサードリンクとしての需要を開拓、また、これまで業務用ユーザーが中心であった「ペリエ」(三菱商事やペリエジャポンが販売を行ってきたが現在ではネスレ日本がブランドオーナー)は、量販店やCVSなど一般チャネル開拓が開始されるなど、今後も市場拡大が予測されると分析する。
美肌飲料は、06年が113億円に達し、07年が131億円(前年比115.9%)を見込んでいる。美肌飲料は、ビタミンC、コラーゲン、ヒアルロン酸などの美肌成分を含有し、女性をターゲットとした商品を対象。ビタミンCを主成分として含有していても、「C.C.レモン」、「C1000ビタミンウォーター」などのように女性に特化してない商品は対象外とする。
05年発売の「コラーゲン10000+ビタミンC1000」(ロッテ健康産業)は、ドリンクとゼリー飲料で発売され、コラーゲン1万mgというわかりやすさとインパクト、200mlPETの新奇性、人気女優のチェ・ジウさんを起用したTVCMなどにより女性消費者の支持を得た。以降、ドリンクよりも市場の大きいパウダーが発売されブランド力が一層高まり、06年は前年比約2倍増となった。
このヒットで、各社より「ぎゅぎゅっとしみこむコラーゲンウォーター」(アサヒ飲料)、「うるおい美率」(ハウス食品)などが発売され、コラーゲン商品が増加。「ぎゅぎゅっとしみこむコラーゲンウォーター」は、“止渇性のある機能性清涼飲料”という特徴をもつ。こうした止渇飲料の需要は通常夏場に集中するが、昨年晩秋に発売しているにもかかわらず冬・春と現在まで好調で、販売額を大きく伸ばしていることから、07年は一気に美肌飲料の上位ブランドになると見込まれるとのこと。また、「うるおい美率」はTVCMの効果もあり初年から好調な出足となった。健康サポート飲料で急増している100mlボトル缶を、女性向けにスリムタイプに設計し、開栓しやすく変更したことも増加の一因とみられるという。一方、長年女性をターゲットとした美容ドリンク「TBC」(森永乳業)ブランドは、機能性飲料がどれも似たような味覚になりがちになるなか、果粒を含有しフレッシュ感のあるチルドで展開されていることから販売額は安定している。
乳酸菌飲料は、06年実績が188億円、07年見込が240億円(前年比127.7%)に達すると予測する。乳酸菌飲料は、乳酸菌が1ccあたり100万個以上、無脂固形分が3%未満の商品を対象としている。
乳酸菌飲料市場はこれまで縮小で推移していたが、06年に発売された「植物性乳酸菌ラブレ」(カゴメ)のヒットで拡大へ転じているとのこと。「植物性乳酸菌ラブレ」は、子供向け商品が中心の乳酸菌飲料市場において、40~50代の女性をメインターゲットに大人向け商品として市場投入された。そして大量のTVCMの投下で、“植物性乳酸菌”を使用した商品として急速に認知度を高め一気にトップブランドとなっている。07年は、「植物性乳酸菌ラブレ」が全国展開となり、引続き大量のTVCM投下で需要拡大を図っていることから、乳酸菌飲料市場は同商品にけん引されて拡大すると見込まれる。
コーヒー系乳飲料は、06年実績が1830億円、07年見込が1927億円(前年比105.3%)に達すると予測する。
コーヒー系乳飲料は、消費者にフレッシュ感が受け需要が増加している。「スターバックス ディスカバリーズ」(サントリー)が前年比6.2倍、「マウントレーニア」(森永乳業)が前年比1.9倍、「ブレンディ カフェオ」(味の素ゼネラルフーヅ)が前年比2.6倍、などと高い伸びを示し06年の市場は前年比7.9%増となった。「マウントレーニア」は、同ブランドの高価格帯品「同 PREMIA」がCVSチャネルで発売されたが、同チャネルにおいてカニバリは少なく、ノンシュガータイプの好調で2ケタ成長した。量販店向けにヘルシー感を訴求した「ブレンディ カフェオレカロリーハーフ」は、主婦層のニーズと合致し伸長したという。
07年も引き続き「マウントレーニア」が2ケタ以上、「同 PREMIA」は3倍以上の拡大が見込まれるほか、伊藤園から5月に子会社のコーヒーショップ「タリーズコーヒー」ブランドの商品が関東地方のCVS限定で発売、また、コカ・コーラボトラーズからも同時にパティシエ世界チャンピオンの和泉光一氏と共同開発した「パティシオーレ」ブランドが東京都内のセブン-イレブン限定で発売されるなど、市場拡大が期待される。
輸入ミネラルウォーター類は、06年実績が905億円、07年見込が1030億円(前年比113.8%)に達すると予測している。
輸入ミネラルウォーター類は、ファッション性やブランドイメージで消費者に受け入れられ市場が拡大してきたが、味覚や硬度なども重要な要因となっている。06年は天候不順で伸び悩む市場が多いなかで、輸入ミネラルウォーター類全体が大きく拡大。とくに、シェアアップに全力を挙げたキリンビバレッジや大塚グループなどの高い伸びで前年比30%増となり、国産に迫る勢いで成長しているとのこと。
大塚グループは「クリスタルガイザー」の好調に加え、「クリスタルガイザー スパークリング」では、「レモン」だけでなく「ライム」も拡充してトップシェアの座についている。また、CVSやドラッグストアだけでなく新規チャネルの開拓も進められている。キリンビバレッジは、500mlPETだけでなく、CVSにおける1リットルPETの扱いが増えたことや8リットルウォーターサーバーなどの展開で前年比2ケタの増加となった。また、07年からは「ボルヴィックフルーツキスレモン」を全国販売に拡大して上乗せを狙っていると分析する。
[小売価格]13万6500円(税込)
富士経済=http://www.group.fuji-keizai.co.jp/
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