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2012年9月25日

[ドクター連載 第7回]早期発見のカギは「尿検査」と「血液検査」、生活習慣の改善による予防対策も忘れずに--慢性腎臓病(CKD)編(その3)

 慢性腎臓病(CKD)は、自覚症状がほとんどなく進行し、悪化したら後戻りはできない恐ろしい病気であることは、前回までの連載でおわかりになったと思います。今回は、慢性腎臓病(CKD)の早期発見のカギを握るスクリーニング検査について説明するとともに、慢性腎臓病(CKD)の予防対策のポイントをご紹介したいと思います。

 慢性腎臓病(CKD)のスクリーニング検査と聞くと、一日がかりの重大な検査をイメージする方もいるかと思いますが、実は、一般的な健康診断で行われている検査を受けるだけでよいのです。その検査とは、「尿検査」と「血液検査」です。この2つの検査は、慢性腎臓病(CKD)の早期発見の重要な手がかりになるとともに、腎臓の状態を詳しく調べ、効果的な治療方針を立てるためにも重要とされています。

 では、それぞれの検査はどのようなことを調べるのでしょう。まず、尿検査では、尿にタンパクや血液が漏れ出ていないかを検査します。検査の結果、尿の中にタンパクと赤血球が同時に見られる場合、腎臓の異常が疑われます。ただし、発熱をしたり激しい運動などを行った後でもこれらが出ることがあるので、 1度検出されたら、必ず2~3度繰り返して検査し、確認することが必要です。また、尿検査は、健康診断だけでなく、専用の測定キットを使えば、家庭でも検 査することができるので、気になる方はセルフチェックに活用するとよいでしょう。

 次の血液検査も、定期健診などで一般的に行われる検査 です。さまざまな値を調べて腎臓の働きをチェックしますが、そのなかでも大切なのが血清クレアチニン値です。この血清クレアチニン値がわかると、腎臓の働 きを数値的に確認することができます。前回でもご紹介したとおり、血清クレアチニン値と年齢と性別から、推算糸球体濾過量(eGFR)を計算することがで き、eGFRの数値によって慢性腎臓病(CKD)の進行度合い(ステージ)をチェックできます。一度、健康診断で行った血液検査の結果を見直して、血清ク レアチニン値を確認してみましょう。

 慢性腎臓病(CKD)は、自覚症状がほとんどないため、早期発見のためには、こうしたスクリーニン グ検査を定期的に受けることが大切です。ただ、自覚はなくても、実は体が危険サインを出していることがあります。たとえば、尿の色が赤や茶色になる、尿が 泡立っていると感じる(30秒以上消えない)、尿の量が減った、疲れやすい、疲れが抜けない、息切れがする、むくみを感じる・・・これらの症状は慢性腎臓 病(CKD)の危険サインです。スクリーニング検査を定期的に受けることに加えて、これらの危険サインを見逃さないことが、慢性腎臓病(CKD)の早期発 見・早期治療につながる重要なポイントといえるでしょう。

 最後に、慢性腎臓病(CKD)を予防するためのポイントをご紹介します。早期発見も大切ですが、そもそも病気にならない心がけを忘れてはなりません。そして、慢性腎臓病(CKD)の発症を抑えるには、日々の生活習慣を改善することが何より重要です。

 まず、挙げられるのが禁煙。喫煙は、慢性腎臓病(CKD)の発症・進行に関与していると考えられています。また、喫煙は心血管病など様々な病気の危険因子でもあるので、禁煙することは慢性腎臓病(CKD)予防の第一歩です。

 次に運動。慢性腎臓病(CKD)だけでなく、糖尿病や高血圧の発症を抑えたり、適正な体重を維持するためにも運動することは大切です。自分の体力や体調にあわせて、適度な運動を定期的に行うようにしてください。

 気になるお酒ですが、適度の飲酒ならば、慢性腎臓病(CKD)の危険因子とはなりません。しかし、過度の飲酒は、慢性腎臓病や末期腎不全の危険因子となりうるので注意しましょう。

 そして、睡眠を十分にとって、ストレスをためないようにしてください。腎臓にとってはストレスも大敵となるからです。

  もし、慢性腎臓病(CKD)と診断されてしまった場合は、進行を抑えるために、食事管理に取り組みます。腎臓の機能が低下すればするほど、より厳しい食事 管理が必要になってきます。また、糖尿病の患者さんは血糖管理のため、エネルギー制限が加わります。食事内容は自己流で判断せずに、医師や栄養士の指導を 受けて決めるようにしてください。また、薬物療法に入った患者さんは、処方された薬を正しく飲むことを忘れずに。

 慢性腎臓病(CKD) が進行して、人工透析が始まると、生活の中心が人工透析になってしまい、QOL(Quality Of Life:生活の質)は大幅に低下します。そうならないためにも、この連載をきっかけに、日頃の生活習慣を見直して、慢性腎臓病(CKD)のリスクをひと つでも減らすことにつながれば幸いです。(医療法人偕行会本部 透析事業本部 管理部長 熊澤ひとみ)

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